[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


フォーカシング体験のすすめ


心がパニックになった時は、フォーカシングがオススメです。
これは決して難しいものではありません。
自分と冷静に向き合うことが出来ます。
今、身体のどこに何を感じるか?
静かに静かに。ゆっくりゆ~っくり自分の身体と心に聞いていくのです。

最初は自分の身体が何かを訴えるということがどういうことなのか
ピンとこないかもしれませんが、不思議なことに「そこにある何か」を
感じることが出来るようになってきます。
そして「それ」が確かにそこにあると認められるようになると
自分の中にある「何か」が何を訴えようとしているのかに
耳を傾けられるようになっていくのです。

その何かは最初はただの肩こりや腰痛であっても、
或いは胸苦しさや喉のつかえなどから、
それがどんな形でどんな色で、どんな感じのものなのかまでわかってきます。
そしてその自分にとってあまり良くないと思っていた不快なもの、
その「何か」が他でもない自分にとってはかけがえのないものであり、
大切なことを知らせようとしていてくれたことに
感謝の気持ちを持つことが出来るようになるのです。

身体の中にある「何か」は存在を認めてあげることによって、
不思議に鎮まっていき、違う場所にもその「何か」を感じるようになってきます。
「ここも」「ここも」「ここにも気づいて」・・というように、
次々訴えを感じとれるようになってきます。

これを終えた後、私ははとてもクリアな気持ちになり、
心が洗われたような気持ちになりました。
フォーカシングは問題を直接解決するわけではありませんが、
行き詰ってパニックになった心を優しく癒し、また新たな気持ちで
問題に立ち向かうための元気や勇気や活力を与えてくれるのです。
興味を持たれたかたは一度試してみてください。



自分の中にある自分に目を向ける

         フォーカシングとは何か

自分の中に確かにあるが、それが漠然としていて何かはっきりとしない。
「あんな感じ」「こんな感じ」・・・、「そうそう、この感じ!」というように
いま現在何を感じているかを適当な言葉やイメージで表現しながら、
自分の中にある「何か」を探っていき、それが何を自分に訴えようとしているのかを確かめ、
自己理解を促進するものです。

*フォーカシングは一人でも出来ますが、
過程をよく理解して適切なガイドが出来るリスナー(聞き手)のもとで
すすめることが望ましいと思います。


フォーカシングのすすめ方



身体の内側に目を向ける


目を閉じて、身体のうち側に注意を向け、
「いまどんな感じ」かゆっくり聞いていきます。
特に喉、胸、胃、お腹のあたりの中心部に注意を向け
ゆっくりと確認していきます。

 ★

フェルトセンスを見ける

フェルトセンスはすぐそこにある場合や、
優しく問いかけることによって出てくる場合があります。
フェルトセンスを招くには
「いまここで気付く必要のあることはどんなことか」
「私の生活はどんな具合か」などを
身体の内側に聞いてみます。
そこで出てくる「感じ」が「良い感じ」ても「悪い感じ」でも
出てきてくれた何かに
「こんにちは」と挨拶をしましょう。

 
 ★
 
取っ手(ハンドル)を手に入れる

ハンドルとは身体に感じている「感じ」にぴったり、
あるいはしっくりくる言葉やイメージ、音、
ジャスチャーなどのことです。
「この感じにはどんな言葉やイメージがしっくりくるか」を
自分に尋ねてみます。
出来るだけ「うん、確かにそんな感じ!」
という表現が見つかるまで丁寧に何度も確認します

 
 ★
 
その感じと一緒にいる

ンドルを手に入れたら気持ちをラクにして、
しばらくその「感じ」と一緒にいます。
「この感じと一緒にいてもいいか」自分に聞き、
十分に一緒にいたあと
「それ」は私に何をしてもらいたがっているか
問いかけてみます。
何かもっと身体の内側から出てくるような感じがしたら、
フェルトセンス、ハンドル、一緒にいること、
の順番を繰り返します。

 
 ★
 
終わりにする

出てきた「感じ」に挨拶をし、しっかり味わった後、
もう終わりにしても良いかどうかを身体に尋ねます。
フォーカシングの間に出てきた大事な言葉や
イメージを覚えて、
感じた部分に挨拶をし、感謝の気持ちをこめ受け止め、
ゆっくり、ゆっくりと終わりにしていきます。  
フォーカシングのための
5つのスキル


1.認めること


出てきたフェルトセンスを
そのまま認める。
「私がそんなふうに感じるなんて・・」
と否定したりしてはいけません。
フォーカシングのプロセスを
止めることになります。


2.関係を見つける

   
(間をとる)
フォーカシングでは身体の感じと、
それを感じている自分との間に
「距離」をとったり、
「関係」を見いだすことが必要です。
(脱同一視)
間をおくためには
クリアリングスペース
(スッキリした空間)といって、
気がかりのことを全部片隅に寄せ
一息つき、
しばらく休息するための場所を
つくることが大切です。



3.共鳴させる

感じの表現が、
「その感じ」とぴったりかどうかを
確かめる作業のことをいいます。
いま一つしっくりこないときは、
よりしっくりくる表現を何度も
探し続けます。
その感じにぴったりくる
表現が出来た時の満足感や
納得感は何ものにも代えがたい
喜びになります。



4.友だちのようにいる


苦しい時やつらい時に
親しい友人や家族のように一緒に居て
ゆっくりと「その感じ」と
付き合っていくことをいいます。


5.受け取る

フォーカシングで得られた
新しい気づきや感じ方を
否定したり評価したりすることなく、
貴重なものと受け入れる態度が
必要です。
                  

*フェルトセンス(felt senses)
言葉にしにくい内的な気づきや
身体的な感覚。
 


*フォーカシングはユージン・ジェンドリン(Eugene.Gendiin)が、
心理療法の中で言葉に出来ない曖昧な「生の体験」を
何とか表現しようと創始されました。
ここではアン・ワイザー・コーネル(A.W.Cornel)のやり方を紹介しています。






参考文献
「やさしいフォーカシング」   
自分で出来るこころの処方
アン・ワイザー・コーネル