癒されていく過程



神経症、或いは心の病気が治った状態というのは、
いったいどんな感じなのでしょうか。


ああ、そう言えば・・・・、
暫くその症状のことを考えていなかったと
ある日ふと気がつきます。


それが、ちょっとしたきっかけで治ってしまうこともあれば、
カウンセリングやセラピーなどで、
本来の自分を取り戻していく場合もあるでしょう。
ヒーリングなどで、
自然に魂が癒されていくということもあるかもしれません。
その人なりに癒されていく過程は違うと思います。


神経症にある状態の時には、
一日の終わりに肉体よりも精神的な疲れを感じていました。
朝目覚めた時に、憂鬱な気分に襲われて、
何をするにも無気力で、億劫だったり・・・、

また異常に何かに打ち込んでいたことが、
嘘のように落ち着いて
物事に取り組むことができるようになります。
そして
ゆったりとした時間をもつことが出来るようになります。



心が自由に解き放たれるので、
何事に対しても「今ここで」
自分にとって必要な判断が出来るようになります。

頭の中にかかっていたもやもやとかかっていた霞が
消えて行き、晴れ渡っていきます。


緊張と弛緩が程よく
自然に自分の意思で出来るようになります。
将来の不安や心配もあまり考えなくなっていきます。


難しい本や、心理関係の本も必要なくなってきます。
むしろ自分がそれについて
一冊書きたくなるかもしれません。


自分と自分でしきりと会話していたことが
まるで嘘のように、
自分に問いかけなくなります。


いつも心がニュートラルの状態でいられるようになり、
心が安定し、感情の起伏が少なくなります。
けれども感情は、しっかり喜怒哀楽を使い分けられます。


頭の後頭部の重圧感、
心臓が締めつられるような息苦しさや
肩や首のあたりの張りなども和らいできて、
不調だった身体もいつしか健康な体へと戻っていきます。

そして
その自分が普通の健康状態にあることすら
気づかないで過ごしているでしょう。


人の目や顔色も必要以上に気にならなくなり、
程良く相手を思いやりながら、
自分の意思で行動し、自分の言葉で発言できるようになります。


自分の内面に向かっていた焦点が、
外側へと向けられるようになっていきます。


「もしこの症状が治ったら・・」
という将来に期待ばかりしていたことが
現実の今日、明日のことに向けられていきます。

「いまここ」を
生きることが出来るようになります。


そして
自分が神経症であったことさえ、もうどうでも良くなります。