「こころを病む」ということ


ここで取り上げる「心を病む」ということは
神経症・心身症・恐怖症・依存症レベルの「心の問題」のことをいいます。

統合失調症(以前の精神分裂病)や重度のうつ病は
脳内の異常やバランスが崩れて引き起こされるのではないかといわれています。
私の場合は「心の病気」というカテゴリーで考えていますので、
「こころの病気」と「心に問題がある」ということを区別してお考えいただければと思います。


神経症には、強迫神経症・不安神経症などがあり、
恐怖症では対人恐怖症などがよく知られているところです。

今は「強迫障害」「不安障害」などという呼び方をします。
神経症というのは、過剰にそのことに神経を向けてしまうことです。

それには個人差があり、それをどこから、どこまでを病気とするかというのは
実際のところ決めることは難しい問題です。

たとえば「強迫障害」で
手を洗うのがやめられない人がいます。
でも何時間洗っていたら異常で、何時間以内なら正常と言えるのでしょうか。

心身症のように心理的な影響で、症状が悪化するとされている
「高血圧」や「胃潰瘍」「過敏性大腸炎」なども
本人がとてもツライと訴えても、検査の結果さほどでもないと、
どこも悪くありませんよ。と言われてしまいます。
そこにどこまで精神的な問題が影響しているのかは
お医者さんにもわかりません。


神経症が影響しているものに関しては
「本人の生活にそれがどこまで支障をきたしているのか」とか
「本人がその症状をどこまで問題視しているか」という基準で判断するしかありません。

「病気」というのは医学的に診断をつけられるものですが、
「こころの問題」に関しては、本人の意思で改善していくしかないのです。


「病気」の時には、お医者さんに行くように
「心の問題」で自分で手に負えない場合はカウンセラーが必要となります。
カウンセラーは「心の問題」を解く扉の鍵を一緒に探してくれます。
カウンセラーが「心の問題」に寄り添えるのは
カウンセラー自身もそれを乗り越えてきた一人の経験者である場合が多いからです。
人それぞれ、抱えている問題は違っていたとしても、(違ってあたり前ですが)
本来の心のあり方についての「気づき」を得ることが出来るでしょう。


ただ「心の問題」でも本人が考える以上に重症の場合もあります。
その場合は「心療内科」「精神科」などの薬の併用も必要となりますので、
医療機関の指示に従い、薬を服用し、症状の改善に努めましょう。


「心の問題」は最初のところでもお話したように、最後には自分自身で立ち直るように
自分の気持ちや考え方をかえていく事が必要になってきます。

「あなた心の問題」はあなたの心しか知らないのです。
あなたが人生の中で抱えたトラウマが何なのか、
それはどうしたら癒されるのか
答えは自分で探しに行かなければ、誰も見つけてきてはくれません。
いつまでもそこにとどまっていなければいけないのです。



「こころを病む」ということは、
人生においてとても大きなハンデキャップだと私は考えます。




自分の心の闇(心の病み)からの出口を探しましょう。
真っ暗な闇の中でも、どこかに明るい陽射しがもれているところが必ずあるはずです。
一人で探せなければカウンセラーに手伝ってもらいましょう。
そして少しでも明るい方向を見つけたら、まずそこを目指してみましょう。
カウンセラーは一緒に歩いてくれるでしょう。
出口はきっと見つかりますよ。