ルビンの盃(さかずき)






これはゲシュタルト心理学で使われる「ルビンの盃」と呼ばれるものです。
この図を見て、何に見えますか?

黒い方に焦点を当てると「盃」に見えます。
この場合は焦点を当てている盃が図(figure)で
それ以外の白い部分が地(ground)背景になります。
白い方に焦点を当てると「向き合った二人の人の顔」に見えますね。
このように同じものでもどちらに焦点を当てるかによって
見方は違ってきます。


人の考えも同じように物事の図を見ているか
地を見ているかによって
その人なりの見方が違ってくるわけです。
少し距離をおいてみると図と地の両方を見ることが出来ます。
物事のどちらか片方しか見えないと
行き違いがあり、不都合が生じます。


「盃」を見るときは「盃」をしっかり見る。
「顔」を見るときはしっかり「顔」を見る。


つまり「遊ぶ時はしっかり遊び、勉強する時はしっかり勉強する」
きちんと気持ちを「切り替える」
という意味もあります。
「今やりたいことをやる」。

きちんとゲシュタルト出来るということが重要です。
そのために今、自分が何をしたいのかを
きちんと自分で理解できるということが大切です。

そして「盃」と「顔」とどちらも見分けることが出来る。
ということがゲシュタルト出来るということです。
健康な人間は自由にゲシュタルト出来る。というものです。




ゲシュタルトの祈りも見る  ここをクリック