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前世療法T
〜過去を旅する〜

誰もが時を越えて「魂」とともに
長い旅を続けています。
運命の人とはどこの過去世でも出会っています。
ただ、今を生きることに一生懸命で
忘れてしまっているだけなのです。
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遠い記憶
その先生は俳優の誰かに少し似ていました。
穏やかな口調で、私の現在の状況、家族構成、どうして前世療法を受けたいと、思ったのかなどを
優しく聞いてくれました。
私がカウンセリングの勉強をしてきたこと、そしてワイス博士の「前世療法」について興味を持ったこと。
飯田史彦先生の「生きがい論」に感銘をうけたことなどを話し、
しばらく前世療法はどこで学ぶかについて話したり、過去世について、
今の現代の心の病の問題、社会問題などについての雑談を30分くらいしました。
とても気持ちが安らぐのを感じました。
そして前世療法とはどんなことをするのか、何を見てくるのかなどを説明してくれました。
それはワイス博士の本で読んでいたことと同じようなことだったので、すぐに理解することができました。
時間もおしてきてたので、今から行きますが質問はありますかと聞かれました、
そして考えると見ることができないこと。期待が強すぎてもいけないと言われました。
先生は「考えてはいけません、ただ体験してくるだけにしてください。
考えるのは後からにしましょう」といい、
本でも同じことを言っていたので、私はそうなんだ。・・
でもそれはとても難しい気がしました。
私は自分の感情を表現することが苦手で、どんな時にもまず先に考えてしまうのです。
そうこうしてるうちにそろそろ始めましょう。
と先生は窓のスクリーンを降ろし、部屋を少し暗くしました。
ベッドに横になるように言われ、私はスリッパを脱ぎ、
ブランケットを先生からもらい横になりました。
先生は、どこの位置から声をかけられるのが、一番気にならないか
、いい場所を選ぶように言うと、
まず私の左側に来て、「いま私はあなたの左側にいます。左側です。」
私はここはダメ・・・、落ち着かない・・・と思いました。
先生は今度は足元の方から声をかけました。「今度は下。足元にいます。足元です。」
そこもまた、私はなんとなくイヤでした。
考えていると「今度は右側です。右側」。先生は右側にまわっていました。
私はなんとなく、そこもちょっと・・・。と思いました。
「今度は頭の方にいます。」と先生が言いました。
「そこにしてください。」
私はカウンセリングの自由連想法の実習を思い出していました。
後ろ側からの方が顔が見えないので落ち着きそうな気がしました。
「わかりました、声の大きさや調子はどうですか?」
「大丈夫です」
「それでは始めていきましょう」
私は、ああいよいよなんだ・・・。と期待と不安で緊張していました。
まず、全身の緊張をとる呼吸法から始まりました。
「ゆっくり吸って、少しとめて、ゆっくり吐いて・・・。」
足首から、ふくらはぎ、腰、背中、胸、肩、首、頭皮・・、と
順番にギュッと力を入れ、力を抜く・・・。
全身の力がくまなく抜けるように、丁寧にゆっくり、ゆっくり、
先生について、吸って、とめて、吐いて・・・。
5数えながら吸って、3数えて息を止め、10で吐き出す・・・。
「イーチ、二ー、サーン・・・・・」はい吸って、止めて・・・・吐いて・・・・。
何度も何度も繰り返しました。
どれくらいの時間がたったかわかりませんが、私の緊張はなかなかとれませんでした。
「どこか気になるところ、重いところがありますか。」と聞かれ、
私は普段から疲れやすい肩と眼の重みがなかなかとれていないことが気になっていました。
「肩と眼です」
「それは色に例えると何色ですか」
「・・・黒です」
「それはどれくらいの大きさですか、手で表してみて下さい。」
私は肩幅くらいの大きさをイメージして、「これくらいです」と両手で先生に伝えました。
「ではそれを取り除いていきましょう、」
先生は私に光の玉が額にのっているイメージをするように言いました。
それは何色かと聞かれたので、私は暫く考えて「水色・・・」と言いました。
その時、私の脳裏に青い抜けるような青空が浮かび、
以前は決して着ることがなかった、自分の水色のセーターを思い浮かべていました。
あれだけ似合わないと思っていた水色を私はなぜか最近好むようになりました。
そんなことを考えながら、私は先生の声に従っていました。
先生は、息を吐く度に、黒いものは体から吐きされ、
吸うたび水色の玉がバターのように溶け出して、
体の隅々までしみこむような、
浄化されていくようなイメージをするようにと言いました。
そしてまた吸って・・・吐いて・・・、を繰り返し、
「あと3回くらいの呼吸でそれは全部なくなりそうですか?」と聞きました。
私はまだその黒いものがたくさん残っている気がしたので
「・・・・5回くらいで」と言いました。
「それではあと5回ですべてなくなるように呼吸をしていきましょう」
そして先生は5回で、それがなくなるように、次で半分くらい出しましょう、・・
次で3分の2はなくなっていきます・・・。というように誘導してくれました。
すっかり緊張がとれたと思っていると
懐かしいようなアロマがかすかに匂ってきました。
足元は涼しく、静かで、部屋も薄暗くて、自分がその部屋のベッドではなく、
どこか宇宙船の中にでもいるような不思議な空間に居る気がしてきました。
先生は私に安全な居場所を思い浮かべるように言い、それはどこか聞きました。
「・・・・・・。」私は答えられませんでした。
頭の中に色々な場所が浮かびましたが、どこも違いました。
先生が「自分の部屋、台所、ベッド、山でも海でも、どこでもいいですよ、架空の場所でも・・・。」
それでも考えれば考えるほどに決められません、
今の生活は本当に自分にとって、気の休まる場所がないことに気がつきました。
先生に「決めないとすすめませんよ」と言われ、
とりあえず一人になれる「車の中でもいいですか?」と答えました。
その時に、私は少し投げやりになりそうな自分を感じていました。
そこで時間がかかり過ぎたため、今までの流れを私が止めてしまったような気がしたのです。
すっかりシラケテしまったような気がしてしまい、もう今日はダメかなと思いました。
先生はそんな私の考えには気がつかないように、
「ではいまから、あなたのオーラを囲むように線を引きます。」、
オーラについては予め、先生に教わっていました。
「人それぞれなので、自分がこれくらいと思う場所で良いですよ。」
「右手に光のクレパスを持っているイメージをしてください。それは何色ですか」
私は先ほど、水色といったものの、どういうことに使うのかわからなかったので
体の中に水色が解けていくイメージが出来なくて少しとまどってしまったので、
今度は迷わず「白です」と答えました。
私にとっての光の色は「白」だったからです。
そして先生に言われるように、左側、右側、体の真上、後ろ側を順番に
頭のてっぺんから、足のつま先まで、光のクレパスで線を引くイメージをしました。
そして線を引いたところから、カーテンを閉めるように左側から上に、上から右側に・・というように
全身を包むように、そして足もとと頭の上も覆ってくださいといわれました。
これでカプセルに包まれ、旅にでる準備ができました。
先生はカプセルはどんな形か聞きました。
「薬のカプセルの形、長方形、または円柱でも」
私は棺の形。といいそうになって、縁起でもない・・・。と
「人型」を選びました。
先生に、自分が体から離れて上の方にあがっていくイメージをするようにと言われました。
私は足元が寒くなっていることに気をとられ、集中出来ず、焦りだしました。
ああどうしよう、、、「寒い」・・。イメージがわかない。先生に言うべきだろうか・・・。
先生は寒かったり、暑かったりしたら途中でも、言ってくださいと言っていた。
でもこれも演出なのかも・・・・・。そんなことを考えていました。
先生はどんどん先へすすんで行きます。
もう過去世の上にいると、降りる秒読みに入ってしまいました、
「あと100メートル・50メートル・・・・。」
私はヒプノセラピーのCDで聞いたのと同じような感じだと考えながら、
それでもその中に入れない自分に「ああどうしよう・・。やっぱりダメだ、何も感じない」
私は慌てていました。
「はい着きました」「今、地面におりました。地面の感触はどうですか、
堅いですか、柔らかいですか。」
私は本当に何も感じることが出来ず、そのままベッドにいる自覚しかありませんでした。
先生にそれを言おうかどうしようか迷いながら、
「堅いです。」と答えていました。
それは私が適当に言ってしまったような気がしました。
「いいですよ」
「それではあなたは裸足ですか、何か履いていますか」と先生は続けます。
「わかりません・・・。」
「ではあなたは男性ですか、女性ですか?」
「・・・・・・、わかりません」、本当にわからないのです。
先生は「手をみてください。ごっつい手ですか。わかりませんか。
手をすり合わせてみて」と言いました。
私はそれって本当にすればいいのかな・・・。いやイメージする?
「女性です。華奢な手をしています。」
私はなんでそんなふうに答えたのかわかりませんでした。
「では髪の色は?」「黒です。」
「目の色は?」「茶色です」
「どんな服をきていますか、色はわかりますか?」
「・・・・・。ん・・・と。緑、赤・・・。わかりません」
「髪は長いですか?」「まとめています。長いようです」
「あなたは何歳ですか?」「20代か30代です。・・・20代・・。」
その質問に答えているうちにイメージがぼんやり見えてきました。
「場所はどこですか」「砂漠です、ピラミッドがあります」
「そこはどこですか」「たぶんエジプト・・・かな・・・。」
「名前は、あなたは周りの人からなんと呼ばれていますか?」
「・・・・・わかりません、周りには誰もいないようです。」
「いいですよ。」
先生は、そのやり方で良いと、私に念をおすように、何度もその言葉を使いました。
そして違う場面に移るように言われましたが、なかなかうまくいきません。
苦しまぎれに、絞りだすように考えていると、、市場の光景が浮かびました。
それはシルクロードの中の一場面のようなイメージでした。
「い・ち・ば・・・・」「市場のようなんです」
「そこでは何を売っていますか?果物ですか、食べ物ですか」
「・・・・・、たぶん、アクセサリーのようなものや衣類、器のようなものです。」
「あなたは何をしているんですか」
「・・・探しています、誰か人を探しているようです。」
「どんな気持ちですか」
「不安です。心細い感じです。」
「あなたは何歳くらいですか?」「さっきと同じです」
それは暗い場面の中にぼんやりとわかる感じでした。画像をみるというより、
その様子を心が感じるのです。私の姿は見えませんが、
そこに自分が居ることはわかります。
その時、私の頬に涙が伝うのを感じました。
どうして涙がでるんだろう・・・。
先生が「その人が誰だかわかりますか、
その人と一緒にいるところまで行けますか」と言いました。
「・・・・行けません、会・え・な・い・・・・・」「別々のところに・・・」ここには居ない・・。
「どちらが先に死んだかわかりますか」
「・・・・・・、う・・・・ん、・・・・・彼です、だと思います。たぶん」
そう言いかけて、私は一気にこみ上げてきた悲しみに号泣しました。
なぜかわかりませんが、とても悲しくて、今までにないくらい、私は声をあげて泣きました。
先生がティッシュをくれました。
泣きたいところは、我慢しないで思い切り泣けばいいです。
それは大事なことですから・・・、という先生の説明の言葉を思いだしていました。
ひとしきり泣いたあと、先生が「もういいですか」と聞きました。
私は「大丈夫です。」とすぐ気持ちが切り替えられるのを感じました。
先生が「二人が出会った場面まで行ってみてださい」
「自分にそこへ行く!と宣言するのです。」と言いました。
なんとかイメージを働かせてみましたが、どうしても行けません。
「ダメです。動けません・・・」
そうしているうちに、7,8歳の女の子が小さな家の前で遊んでいる姿が浮かびました。
「子供が、・・・見えます。7、8歳くらい・・・。」
「そこに相手の人の姿はみえますか」 「見えません、何もわかりません・・・。」
私はなんとか続きを見たいのですが、どうしてもみることが出来ません。
「ではあなたが死んで体から出たところまで行きましょう」
私はそこで何か考えてしまっている自分に気がつきました。
私は幾つまで生きたのだろうかとか、・・・。私は暫く無言でした。
先生には必ず返事をかえすように言われています。
先生は私がその光景をしばらくみているのだと思ったのか、先へすすめていきました。
「ではもう少し上の方にあがっていきましょう」「そこには、その人もあなたの隣にいますよ」
「その人とコンタクトをとってみてください、何か話しましたか、約束とかはしませんでしたか?」
私はそれを感じとることができませんでした。
きっとそこに答えがあるに違いないと思いましたが、それは聞けませんでした。
「今度生まれ変わったら・・・。」という声を聞いたような気がしましたが、
なんだか有名な歌手が記者会見の席で言った台詞に似ていて、
これは私が考えたことなんだ、ダメだ話を作ってしまっているかもしれないと混乱し、
それを先生に言うことは出来ませんでした。
「あなたは今その生涯を見渡せるところにいます。
あなたはその過去世で何を学びましたか?
何か心に誓ったことはありますか?」
「・・・わかりません、感じとることが出来ません。」
この時もチラッと、「もう人を愛さないようにしよう」という言葉が浮かびましたが、
これも自分で考えたような気がして、そのことばかりを考えすぎて結局言えませんでした。
そして後になって、私はこの時に下の方に年老いた女性がうつぶせで、
何かにもたれかかるように、一人で死んでいる姿をみたことを思い出しました。
そしてそれは私が抜け出した体だということもわかりました。
この過去世では、私はどうやら老衰で死んだようでした。
誰にも看取られていないようです。
そしてなぜかは、わかりませんが、私はこの男性と何かの理由で別れた後、
ずっと生涯独身だった気がしました。
そろそろ帰らなくてはいけないので、
先生にまたカプセルに入るイメージをするように言われました。
そしてそこを離れ、再びベッドの上に戻って来ました。
先生が「今の自分の名前を心の中で言いなさい。わかりますね。」といい
少しずつ覚醒していきました。
このあと先生と話をしました。
あんなに泣いてしまった自分がなんだか恥ずかしい気もしましたが
私が催眠にかかっていなかったかもしれない。随分冷静に考えてしまったことを先生に告げると、
先生は「ちゃんと入っていましたよ。」と言いました。
「いきなり、あれだけ泣くという行為は女優でも出来ません。
最初にも言いましたが、考えると見ることが出来なくなります。」
確かに、先生の質問に答え続けている時は、イメージがわいてきましたが、
考え始めたときは先生に返事を返せなかったことがわかりました。
それは私に見たくないという抵抗が働いたためかもしれません。
今、この部屋の外を走る自動車の音も、看護婦さんの声も、
先ほど見かけた犬の泣き声も聞こえていました。
先生から事前に色々聞いていたので安心して受けることが出来ました。
先生に今日みたことを、どう受け止めるかは自分次第です。
信じることも、ありえないと思うことも自由です。
あなたの問題はあなたが答えを知っています。答えはあなたの中にあります。
カウンセリングで何度も学んだ言葉です。
先生は、もう私が来ないことを前提に話をしてくれているとわかりました。
次はうまくみられるような気がしました。
今度はこの生涯を、しっかり見届けたいと思いました。
そして1か月後、もう一度受けてみることにしました。
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帰り道とても疲れている自分に気がつきました。
短い時間でしたが、ものすごく体力を消耗したように思います。
何年分ものエネルギーを使った気がしました。
暫くの間、気がつくと涙が出ていました。
そして、その中で出てきた「不安」と「悲しみ」は
私がずっと感じてきた魂の声と一致するような気がしました。
カウセリングでは今生の痛みはとれましたが、
とれなかった深いところにあるものがそれとしっくりくるような気がします。
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前世療法について興味のある方はどうぞ
百聞は一見にしかず・・・といいいますが、詳しく紹介されています。
↓
http://www.geocities.jp/kokoro99room/ptlf_therapy.html
山下公園心理療法室さんからお借りしました。
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